“むしき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
無識50.0%
虫聴25.0%
無色12.5%
蒸器12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
結局けつきよく無識むしき歐米人おうべいじんをして、日本にほんでもせいあとまえ風習ふうしふであると誤解ごかいせしめ、有識ゆうしき歐米人おうべいじんをして
誤まれる姓名の逆列 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
虫聴むしきき」だの「千鳥聴き」だの「枯野見かれのみ」などという遊びは、遊びに飽いた江戸人だけが思いついてする遊びであった。月のない真ッ暗な夜で、それに、十月中旬なかばなので、もう海は寒かった。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
放浪児といふものゝ、その母親を慕ふ心情が何か云ひ得ようもない神秘的な無色むしきの山向ふで、キラキラとする雨に打たれてゐた。
剥製 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
常設された小店で色々なものが見つかる。蒸器むしき黒釉くろぐすり薬煎やくせん蓋物ふたもの、または大きな水甕みずがめなど、買わないわけにはゆかない。近くの窯やまた遠くは谷城あたりからも来るようである。
全羅紀行 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)