無色むしき)” の例文
放浪児といふものゝ、その母親を慕ふ心情が何か云ひ得ようもない神秘的な無色むしきの山向ふで、キラキラとする雨に打たれてゐた。
剥製 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)