“むあし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
六足66.7%
六歩33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と思う存分の気焔を上げて、悠然と五足いつあし六足むあし引き揚げて来た——その刹那である。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
並んで歩行あるいていた僕の手を、ちょいと握って、そのまますたすたと、……さよう、六足むあしばかり線路の方へけ出しておいでなさる、と思うと、よろよろとなすったようだから
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ぷッ、」と噴出すように更に笑った女が、たまらぬといったていに、裾をぱッぱッと、もとのかたへ、五歩いつあし六歩むあし駈戻かけもどって、じたように胸を折って
みさごの鮨 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いどは勝手口からたゞ六歩むあし、ぼろ/\に腐つた麦藁屋根むぎわらやね通路かよひぢいどふてる。
水汲み (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)