“ほんまう”の漢字の書き方と例文
語句割合
本望100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は又急に嫉妬を感じ、彼女を4から奪はうとした。彼女も彼と馴染むことは本望ほんまうだつたのに違ひなかつた。しかしもうその時には幸福にも——或は不幸にもいつか4に愛を感じてゐた。
貝殻 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
これが、哥太寛こたいくわんふ、此家こゝ主人あるじたち夫婦ふうふ祕藏娘ひざうむすめで、今年ことし十八にる、哥鬱賢こうつけんうてね、しま第一だいいちうつくしいひとのものにつたの。和蘭陀オランダ公子こうし本望ほんまうでせう……じつそれのぞみだつたらしいから——
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「あなたのそばで死ねば、本望ほんまうだわ」と、云つた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)