“ほた”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ホタ
語句割合
64.5%
保田25.8%
保多3.2%
榾柮3.2%
灯立3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
活発な論戦がいろりにほたを折りくべながら展開されているうちに、いつしか南瓜と馬鈴薯はおいしそうな湯気をふき始めていた。
長崎の鐘 (新字新仮名) / 永井隆(著)
わたくしにも房州ぼうしゅうは始めてでした。二人は何にも知らないで、船が一番先へ着いた所から上陸したのです。たしか保田ほたとかいいました。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
保多ほた織でもなし、あれでもないこれでもないと考えているうちに、いつだったか、千々村ちぢむらがいっていた秋田のふき織なんだと、やっとのことで行きついたというわけ……ほら
姦(かしまし) (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
たまたま近所の若者十四、五名、一杯機嫌のおもしろ半分、今夜こそは西方院の化け物を退治しやらんと、手に手におのまさかり棍棒こんぼうなどを取りつつ、台所なる炉に榾柮ほた折りくべて団欒だんらん
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)
千浪は大きく頷首うなずいて、髪から、かんざしを抜き取った。そして、大次郎の口もとから眼を離さずに、横ざまに片手をさし伸べて、行燈あんどん灯立ほたちをらした。
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)