“ふんかこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
噴火口71.4%
噴火孔28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここに、時ならぬ噴火口ふんかこうができて、富士の形が一に変るのかと思われるような火の柱が、人穴城ひとあなじょうから、宙天ちゅうてんをついた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
どうです、よくえませんか。あのくものようなのが、山脈さんみゃくで、ぼつ、ぼつが、噴火口ふんかこうのあとです。つき世界せかいには、みずがないから、生物せいぶつもいない。んだ世界せかいですよ。
水七景 (新字新仮名) / 小川未明(著)
まるで火山の噴火孔ふんかこう熔鉱炉ようこうろ真唯中まっただなかに落ちこんだのと同じこと。まばゆさに目をあいていることも出来ぬ。鼻をつく異臭にむせて、息も絶え絶えの焦熱しょうねつ地獄だ。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「ああ。あの上へ登ったら、噴火孔ふんかこうに見えるにちがいない。そうしたら、路が分るよ」
二百十日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)