“ふせつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
不折53.5%
符節20.9%
敷設18.6%
浮説4.7%
附設2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
不折ふせつ油画あぶらえにありそうな女だなど考えながら博物館の横手大猷院尊前だいゆういんそんぜんと刻した石燈籠の並んだ処を通って行くと下り坂になった。
根岸庵を訪う記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
「ふウム? ——」と万太郎は金吾と眼を見合せて、自分の踏んで来た径路に符節ふせつを合して考えこみました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「国内にたくさんの鉄道をしくのは人民の便利だけでなくそれ自体が軍備でもある。多く人を徴兵する代りに、鉄道敷設ふせつに費用をかけなさい」
安吾史譚:05 勝夢酔 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
その関係からいろいろの浮説ふせつが生み出されて、実雅と兼輔との刃傷事件は単に本人同士の意趣ではなく、忠通、頼長兄弟の意趣から導かれたかのように言い囃す者も出来た。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ルーヴルには圖書館としよかん附設ふせつされてないかはりに、ふる博物館はくぶつかんふくまれてをります。ことにこのふるほうでは、ほかにこれとかたならべるほどのものはないといはれてをります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)