“浮説”の読み方と例文
読み方割合
ふせつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
或者あるものは、鉱脈を掘り当てる為だといい、或者は温泉を掘る為だといい、或者は登山鉄道でも敷くつもりではないかといった。然し、野村はそんな浮説ふせつを全然信用しなかった。
その関係からいろいろの浮説ふせつが生み出されて、実雅と兼輔との刃傷事件は単に本人同士の意趣ではなく、忠通、頼長兄弟の意趣から導かれたかのように言い囃す者も出来た。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)