“ひりゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
飛龍40.0%
疲癃20.0%
飛流20.0%
飛竜20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
薄紗うすしゃ唐巾とうきんで髪をとどめ、ほう(上着)は白地きんらんに紫のぬい華文けもんたもと飛龍ひりゅうをえがかせ、鳳凰靴ほうおうか(くつ)を足にはいておられる。そして、相手方の備えを見て
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
吾を以てこれをはかるに、我が国に乞丐きっかい甚だおおければ、彼れ必ず貧院を起こし、棄児甚だ衆ければ、彼れ必ず幼院を設け、疲癃ひりゅう残疾、貧賤にして治療するあたわざるもの甚だ衆ければ
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
しかれども唯飛流ひりゅうの白雲のうちよりおつるを見るのみ、真に奇観なり。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
月の光をたよりに女は、静かに泣顔をハンドミラーでつくろっていた。熱いものが飛竜ひりゅうのように復一の胸を斜に飛び過ぎたが心に真佐子をおもうと、再び美しい朦朧の意識が紅靄べにもやのように彼を包んだ。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)