飛龍ひりゅう)” の例文
新字:飛竜
ぎょッとして、向うを見ると、その時、天堂一角が飛龍ひりゅうとみせて斬りつけた剣光の先から、万吉も、十手をくわえて観音堂から跳びおりた様子——と同時に
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
薄紗うすしゃ唐巾とうきんで髪をとどめ、ほう(上着)は白地きんらんに紫のぬい華文けもんたもと飛龍ひりゅうをえがかせ、鳳凰靴ほうおうか(くつ)を足にはいておられる。そして、相手方の備えを見て
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)