“紅靄”の読み方と例文
読み方割合
べにもや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
月の光をたよりに女は、静かに泣顔をハンドミラーでつくろっていた。熱いものが飛竜ひりゅうのように復一の胸を斜に飛び過ぎたが心に真佐子をおもうと、再び美しい朦朧の意識が紅靄べにもやのように彼を包んだ。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)