“ひともし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
点燈60.0%
火灯10.0%
点火10.0%
点灯10.0%
点燈夫10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よりは潮が押し入れた、川尻のちと広い処を、ふらふらと漕ぎのぼると、浪のさきが飜って、潮の加減も点燈ひともしごろ。
悪獣篇 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
火灯ひともし時に近くなってきた。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
そうでなくてさえこんな大家は、点火ひともし前には戸を立てるものだ。ましてやこんな物騒な晩には、閉じ込めてしまうのが当然だ。——と云うことも知ってはいたが、やはりうかうか出て来たところを
前記天満焼 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
点灯ひともしころの家の中は薄暗い、何の気づかずに土間へ入って、バッタリ万年屋と顔を合わせた女房は、ハッとして逃げようとする。と、いきなり亭主はその後髪をつかんだ。女は悲鳴を揚げる。
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
いち点燈夫ひともしせはしげに走すらし。さあれ
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)