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ひつかえ
ふりがな文庫
“ひつかえ”の漢字の書き方と例文
語句
割合
引返
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
引返
(逆引き)
要次郎は不意の恐れに前後の考へをうしなつて、今までしつかりと握りしめてゐたおせきの手を振放して、半分は夢中で柴井町の方へ
引返
(
ひつかえ
)
して逃げた。
影を踏まれた女:近代異妖編
(新字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
しばらくして
小提灯
(
こぢようちん
)
の
火影
(
ほかげ
)
あかきが坂下より急ぎのぼりて
彼方
(
かなた
)
に走るを見つ。ほどなく
引返
(
ひつかえ
)
してわがひそみたる
社
(
やしろ
)
の前に近づきし時は、一人ならず
二人三人
(
ふたりみたり
)
連立
(
つれだ
)
ちて
来
(
きた
)
りし感あり。
竜潭譚
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
色彩あり
光沢
(
こうたく
)
ある虫は毒なりと、姉上の教へたるをふと思ひ
出
(
い
)
でたれば、
打置
(
うちお
)
きてすごすごと
引返
(
ひつかえ
)
せしが、
足許
(
あしもと
)
にさきの石の
二
(
ふた
)
ツに
砕
(
くだ
)
けて落ちたるより
俄
(
にわか
)
に心動き、拾ひあげて取つて返し
竜潭譚
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
ひつかえ(引返)の例文をもっと
(2作品)
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