“ひっかえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
引返98.3%
逆行1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
倉蔵は目礼したまま大急ぎで庭の方へわった。村長は腕を組んで暫時しばらく考えていたが歎息ためいきをして、自分の家の方へ引返ひっかえした。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
そこで彼女は、ほっとしたように急いで、主館おもやの方へ引返ひっかえして行った。そして間もなく私達は物置の中へはいって、銘々めいめいに秤へ懸りはじめた。
死の快走船 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
……ツイ今しがた仕繰夫しくり(坑内の大工)の源次を載せて、眼の前の斜坑口しゃこうぐちを上って行った六時の交代前の炭車トロッコ索条ロープでもれて逆行ひっかえして来はせんか……。
斜坑 (新字新仮名) / 夢野久作(著)