“はなしあいて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
話対手60.0%
話相手20.0%
談敵20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今時の品のい学生風、しかも口数を利かぬ青年なり、とても話対手はなしあいてにはなるまい、またしないであろうと、断念あきらめていた婆々ばばが、たまり兼ねてまず物優しく言葉をかけた。
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
どうぞ辛抱しんぼうして、話相手はなしあいてになっておくんなさいまし、——あたしゃ、王子おうじそだった十年前ねんまえも、お見世みせかようきょうこのごろも、こころ毛筋程けすじほどかわりはござんせぬ。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
そうした場合庸三はいつも無口で、葉子が客の朗らかな談敵はなしあいてになるのであったが、差向いの時よりも、その方がかえって庸三の神経に、いくらかの余裕となごみが与えられるのであった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)