“はなしがたき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
話敵71.4%
談敵28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、まあ、ちょうど、何かしら人懐かしい折柄、近く寄って、話敵はなしがたきに取ってみるのも一興。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「とかく、話敵はなしがたきの席にも、やはり兵糧というものの用意が要りますよ、腹が減ってはお相手もなりかねますから、この通り食糧を掻き集めて参りました、これさえありゃあ——」
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
あなた様の談敵はなしがたきが、これへお見えになったとのこと——それはいかなるお方でございましたか知ら
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
唐金からかね獅噛火鉢しがみひばちの縁に両肱りょうひじを置いて、岩永左衛門が阿古屋の琴を聞いている時と同様の姿勢を崩さない当の談敵はなしがたきが、眼前に眼をなくしていることに、ふいと気がついたものだから失笑し
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そこで、尺八をやめたいおりの主は、米友を談敵はなしがたきとしてもてなしはじめたものです。
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)