話敵はなしがたき)” の例文
これもいい気なもので、御紋章の提灯を橋の一角に安置して置いて、もっぱら山崎を話敵はなしがたきに取ろうというものです。
神尾も久しぶりで相当の話敵はなしがたきが出来たような気分で、がんりきの相手になって、ブラブラと小径をたどる。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
しかし、まあ、ちょうど、何かしら人懐かしい折柄、近く寄って、話敵はなしがたきに取ってみるのも一興。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「とかく、話敵はなしがたきの席にも、やはり兵糧というものの用意が要りますよ、腹が減ってはお相手もなりかねますから、この通り食糧を掻き集めて参りました、これさえありゃあ——」
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
まもなくお角は、その隣席にいる例の深川の炭問屋の主人と好い話敵はなしがたきになりました。
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
だが、素朴な湯槽ゆぶねのうちの二三の浴客とは、忽ち話敵はなしがたきとなりました。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)