“ねぐるし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
寝苦66.7%
寢苦33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は帰り来らざるなるか、帰り得ざるなるか、帰らざるなるかなど、又思放おもひはなつ能はずして、貫一は寝苦ねぐるしき枕を頻回あまたたびへたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
帰って湯に入って、寝たが、綿わたのように疲れていながら、何か、それでも寝苦ねぐるしくって時々早鐘をくような音が聞えて、吃驚びっくりして目が覚める、と寝汗でぐっちょり、それも半分は夢心地さ。
朱日記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
寢苦ねぐるしおもひのいきつぎに朝戸あさどると、あのとほれまはつたトタンいた屋根板やねいたも、大地だいちに、ひしとなつてへたばつて、魍魎まうりやうをどらした、ブリキくわん瀬戸せとのかけらもかげらした。
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)