“どざゑもん”の漢字の書き方と例文
語句割合
土左衛門100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
成程なるほど先刻さつきみせ田舎者ゐなかもの土左衛門どざゑもんだから、悪人あくにんながらも心持こゝろもちはしない、慄立よだつたが、土左衛門どざゑもん突出つきだしてしまへとふので、仕事師しごとし手鍵てかぎつてたり
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
果物問屋くだものとんやの娘の話。——川に西瓜すゐくわが一つ浮いてゐると思つたら、土左衛門どざゑもんの頭だつたのです。
耳目記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
それをみせ小僧こぞう見付みつけて、土左衛門どざゑもんいてゐます土左衛門どざゑもんいてゐますとつてさわぐ。
塩原多助旅日記 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
しかし或夏の夜明けにこの河岸かしへ出かけてみると、いつも多い釣師の連中は一人ひとりもそこに来てゐなかつた。その代りに杭のあひだには坊主ばうず頭の土左衛門どざゑもん一人ひとり俯向うつむけに浪に揺すられてゐた。……
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)