“てんびんぼう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
天秤棒98.2%
天平棒1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
源は前後あとさきの考があるじゃなし、不平と怨恨うらみとですこし目もくらんで、有合う天秤棒てんびんぼうを振上げたからたまりません——お隅はそこへたおれました。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
それは実際人間よりも、いなごに近い早業だった。が、あっと思ううちに今度は天秤棒てんびんぼうを横たえたのが見事に又水をおどり越えた。
湖南の扇 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
とうさんのむらへも、たまには飴屋あめやさんがとほりました。たび飴屋あめやさんは、天平棒てんびんぼうでかついてむら石垣いしがきわきにおろして、面白おもしろをかしくふえきました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)