“てんせき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
天錫33.3%
典籍33.3%
転石33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
余語よご、木村、服部、石田、皆既出の人物である。天錫てんせきは恐くは觚庵こあんあざなであらう。太田孟昌まうしやうは茶山の集中に見えてゐる。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
わたくしは此家の系譜伝記を見ぬので、天錫てんせきの誰のあざななるをつまびらかにしない。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
一夜いちや幼君えうくん燈火とうくわもと典籍てんせきひもときて、寂寞せきばくとしておはしたる、御耳おんみゝおどろかして、「きみひそか申上まをしあぐべきことのさふらふ」と御前ごぜん伺候しかうせしは、きみ腹心ふくしん何某なにがしなり。
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
山小屋の下は、転石てんせきや小石ばかりゴロゴロする歩きにくいガラ場で、氷でささえられていた斜面の岩や岩屑が、日光に温まってころがりだし、えらい音をたてて落ちてくる。
白雪姫 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)