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つれきた
勾引しはいたしませんが彼は友達の松五郎と云が
連來りまして
我姪なりと
段々頼みまする故據ろなく三浦屋は私し名前にして
賣込たる趣きを
云號と思ひ居る事の
嬉敷は思へども利兵衞殿の
心底變りなければお菊に
逢まじと云をお竹は
無理に吉三郎を
連來り今度は
新道へ廻り
庭口の切戸を
申
掛たる
成んと申されしかば
粂之進グツとさし
閊へしがナニ
不義など申
掛たる
覺え
曾て之なしと云に
大岡殿牛込
改代町の
者呼出せと申されしかば
發と
答へて彼の
中間七
助を
白洲へ
連來るを