“ぢきそ”の漢字の書き方と例文
語句割合
直訴100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その折象はお役人の手抜りを直訴ぢきそしようとまで思つたらしいが、役人といふものは chacanas よりも長い爪をもつてる事を思ひ出したので、すつかり絶念あきらめてしまつた。
家老中へ直訴ぢきそに及び甚だ不屆ふとゞき至極に付入牢申付べき奴なれ共古主こしゆ九助が事の願ひ忠義らしく聞ゆる故村役人に預け遣はしたり然るに又右體みぎていの儀を申出るだん不埓ふらちなり村役人共其奴を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
わきまへぬ申條牢舍申付べき奴なれども彼老ぢうより忠義の者と申越されし故村役人へ屹度きつと預けおく此上直訴ぢきそにも及ぶ時は村役人共屹度きつと申付るとしからし歸しければ三五郎は殘念には思へども今更仕樣しやうもなく寥々すご/\と村役人にともなはれ我が家へこそは歸りけれさて又九助は晝夜ちうや嚴敷きびしく拷問がうもん牢問らうどひかゝ骨節ほねふしひしげるばかりに弱り果今は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)