“ちょっかく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
直覚60.0%
直閣20.0%
直角20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私はそれを少女の馬鹿馬鹿しい恐怖として、ほとんど気にも止めなかったのである。だが、のちになって、この初代の直覚ちょっかくが、恐ろしい程当っていた事が分って来たのであるが。
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
李逵りきの一が、馬の脚を払った。また間髪を入れず、ころげ落ちた直閣ちょっかくの体へ、次の一せんくだっていた。噴血、ひとたまりもあろうはずがない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ところが「なぜ明け渡さんか」と再三な催促さいそくである。あげくには直閣ちょっかく自身が呶鳴り込んで来た、で、皇城は親しく柴家さいけの由緒を話して聞かせた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
壁と云うとこての力で塗り固めたような心持がするが、この壁は普通のどろ天日てんぴ干上ひあがったものである。ただ大地と直角ちょっかくにでき上っている所だけが泥でなくって壁に似ている。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)