“ちゃくしゅ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
著手66.7%
着手33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家主いえぬし植長うえちょうがどこからか買い集めて来てくれた家具の一つの唐机とうづくえに向って、その書いて見るということに著手ちゃくしゅしようとして見たが、頭次第だと云う頭が、どうも空虚で、何を書いていか分らない。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「そうして幾人は已に起き上った。君が著手ちゃくしゅしなければ、この鉄部屋の希望を壊したといわれても仕方がない」
「吶喊」原序 (新字新仮名) / 魯迅(著)
まずその第一着手ちゃくしゅとして、銀座八丁の表通を、一か所もあき地のないように店をたてならべることになった。
一坪館 (新字新仮名) / 海野十三(著)
戦争中国内の有様ありさまさっすれば所在しょざい不平士族ふへいしぞくは日夜、けんして官軍のいきおい、利ならずと見るときは蹶起けっきただちに政府にこうせんとし、すでにその用意ようい着手ちゃくしゅしたるものもあり。