“ちはや”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:チハヤ
語句割合
千早68.4%
千破矢10.5%
千剣破5.3%
千破剣5.3%
千破屋5.3%
茅破屋5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
網代人は網代の番をする人。千早ちはや人はうじに続き、同音の宇治うじに続く枕詞である。皆、旅中感銘したことを作っているのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
そのつもりで、——千破矢ちはや雨滴あまだれという用意は無い——水の手の燗徳利かんどくりも宵からは傾けず。追加の雪の題が、一つ増しただけ互選のおくれた初夜過ぎに、はじめて約束の酒となった。
第二菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
茅屋ちがや”の名が古く、千剣破ちはやは当時の宛字あてじである。後々まで“千早ちはや”がひろく通っている。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
裸体はだかの雲助が岩の上からバタバタと突き落されたところは、ちょうど千破剣ちはやの城をせめた北条勢が、くすのきのために切岸きりぎしの上から追い落されるような有様ですから、目をすまして見物していると
もってむずかしいところへ理をつけたも実は敵を木戸近く引き入れさんざんじらしぬいた上のにわかの首尾千破屋ちはやを学んだ秋子の流眄ながしめに俊雄はすこぶる勢いを得
かくれんぼ (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
茅破屋ちはや(千早)の大手矢倉下の岸を掘るの時
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)