“だいげんにん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
代言人80.0%
状師20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
廷臣ていしんひざはしれば平身低頭へいしんていとうゆめとなり、代言人だいげんにんゆびはしればたちま謝金しゃきんゆめとなり、美人びじんくちびるはしればたちま接吻キッスゆめとなる。
或者は代言人だいげんにんの玄関番の如く、或者は歯医者の零落おちぶれの如く、或者は非番巡査の如く、また或者は浪花節なにわぶし語りの如く、壮士役者の馬の足の如く、その外見は千差万様なれども
妾宅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
忽ち又いと高きつぎあししたる状師だいげんにんあり。我傍を過ぐとて、我を顧みて冷笑あざわらひていはく。あはれなる同業者なるかな。君が立脚點の低きことよ。
我は可笑しき振舞せんによろしからんとおもへば、状師だいげんにんの服を借りて歸りぬ。これをて云ふべきこと爲すべきことの心にかゝりて、其夜はほとほと眠らざりき。
是を祭の始とす。「カピトリウム」の巨鐘は響き渡りて、全都の民を呼び出せり。我は急ぎ歸りて、かの状師だいげんにんの服に着換へ、再び街に出でしに、假裝の群は早く我をむかへて目禮す。