“たまもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
46.6%
賜物45.7%
6.9%
0.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
歳暮には幕府と阿部家とから金を賜はつた。幕府は躋寿館に書を講ずるがために賞するので、其たまものは毎年銀五枚であつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
梶原氏は、自分の新聞記者に對する應對が意外に練れてゐると云つて稱讚し、これを海外留學のたまものとする口吻をもらした。
これは一つは、与八が道庵先生に親炙しんしゃしている機会に、見よう見まねに習得した賜物たまものと見なければなりません。
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
何事も豊後介ぶんごのすけの至誠の賜物たまものであることを玉鬘も認めていたし、右近もそう言って豊後介をめた。
源氏物語:22 玉鬘 (新字新仮名) / 紫式部(著)
一々に批判し去る能力がなかったなら——ありがたい事に自分はこの至大なるたまものっている、——すべてこれらがなかったならば
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
唯だ富人の手に任せて輕く投卑とうひするときは、そのたまものは貧人心上の重荷となるを奈何いかにせん。
夫は決して人間の意識の独自的な動力によって形成されたものでもなければ、まして神的なものからのたまものでもない。
現代哲学講話 (新字新仮名) / 戸坂潤(著)