“賚:たまもの” の例文
“賚:たまもの”を含む作品の著者(上位)作品数
夏目漱石3
イワン・ツルゲーネフ1
ハンス・クリスチャン・アンデルセン1
折口信夫1
森鴎外1
“賚:たまもの”を含む作品のジャンル比率
文学 > ロシア・ソヴィエト文学 > 詩33.3%
文学 > ドイツ文学 > その他のゲルマン文学7.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
一々に批判し去る能力がなかったなら——ありがたい事に自分はこの至大なるたまものっている、——すべてこれらがなかったならば
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
唯だ富人の手に任せて輕く投卑とうひするときは、そのたまものは貧人心上の重荷となるを奈何いかにせん。
彼等は愛のけいと愛のたまものとを同時にけて、同時に双方を切実に味はつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
しかも萬人は生を惜む。いたく、性命を尊みて、これより、我より、當來より、なに物か、えまほしく、求めてやまず……あゝ、人は、當來に、豐なるたまものを望む。
彼等は愛の刑と愛のたまものとを同時にけて、同時に双方を切実に味わった。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
私は、此等の人々に、ある期間先輩の作風をなぞった後、早く個性の方角を発見して、若きが故のたまものなる鮮やかな感覚を自由にほとばしらそう、となぜ努めないのか、と言いたい。
歌の円寂する時 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
わたくしの此証左を得たのは浜野氏のたまものである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
蘭軒が豊洲の手を経て、此学統より伝へ得た所は何物であらうか。ひそかに思ふに只蘭軒をして能く拘儒くじゆたることを免れしめただけが、即ち此学統のせめてものたまものではなかつただらうか。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
わたしは西洋文学の研究にんだ折々、目を支那文学に移し、殊に清初詩家の随筆書牘しょとくなぞを読もうとした時、さほどに苦しまずしてその意を解することを得たのは今は既に世になき翰のたまものであると言わねばならない。
梅雨晴 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
睡眠はこれほどの効験もあるまいが、その代り生き戻りそこなう危険もともなっていないから、心配のあるもの、煩悶はんもんの多いもの、苦痛にえぬもの、ことに自滅の一着として、生きながら坑夫になるものに取っては、至大なる自然のたまものである。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)