“たびだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
旅立96.2%
旅出3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ウルピノさん聖人ひじりおつしやつたやうに、むかしから色々いろ/\口碑くちつたへのあるなかで、船旅ふなたびほど時日ときえらばねばならぬものはありません、凶日わるいひ旅立たびだつたひと屹度きつと災難わざはひ出逢であひますよ。
木村氏はそのおり臼井の邸に向いし一人なりしが、刃にちぬるに至らず、六郎が東京に出でて勤学きんがくせんといいしときも、親類しんるいのちなみありとて、共に旅立たびだつこととなりぬ。
みちの記 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
私は麗子の死体をトランクに入れて、その金庫の奥へ秘したのです。そうして二ヶ年間先払いで預け、病気保養の名の下に海外へ旅出たびだちました。
消えた霊媒女 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)