“そんじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
村娘25.0%
尊攘25.0%
存生12.5%
村允12.5%
村嬢12.5%
遜譲12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はや何となく、部落も郊外のさまを思わせ、道に見る村娘そんじょうの姿やらわらべの群れも、人里くさい賑わいが濃くなっていたが、やがて、村の用水川らしい石橋の附近まで来ると
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かつて水戸から起こったものが筑波つくばの旗上げとなり、尊攘そんじょうの意志の表示ともなって、きた歴史を流れたように、今またそれの形を変えたものが佐賀にも、土佐にも
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「えッ。ではあの、せ、伜はまだ生きておるのでござりましょうか! どこぞにまだ存生そんじょうしておりましょうか!」
陸奥の国、田村の郷の住人、村允そんじょうと云う鷹使でありかつ猟師である男がいた。ある日猟に出たが鳥を得ないで空しく帰った。その途中赤沼と云う所でおしどりが一つがい泳いでいるのを見た。
おしどり (新字新仮名) / 小泉八雲(著)
村からも渋皮の剥けた娘——村嬢そんじょういところを幾人か連れて来、酒宴の席へ侍らせたり、これも上尾の宿から呼んだ、常磐津ときわずの女師匠や、折から同じ宿にかかっていた、江戸の芝居の役者の中
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
まことに茶道は最も遜譲そんじょうの徳を貴び、かつは豪奢の風を制するをもって、いやしくもこの道を解すれば、おのれを慎んで人におごらず永く朋友の交誼を保たしめ
不審庵 (新字新仮名) / 太宰治(著)