“そらとぼ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
空惚56.3%
空呆25.0%
空恍12.5%
空怳3.1%
空惚呆3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『はゝゝゝゝ。なに目撃もくげきしましたか。はゝゝゝゝ。』とかれ空惚そらとぼけて大聲おほごえわらつた。わたくしじつはらなかから煑返にへかへつたよ。
スッポンというのは養魚場の宇佐見金蔵の渾名あだなで、彼は自ら空呆そらとぼけることの巧みさと喰いついたら容易に離さないという執拗ぶりを誇っていた。
鬼涙村 (新字新仮名) / 牧野信一(著)
ところがお前はいつまでも言葉を左右に託して、空恍そらとぼけている……
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ここに五十両もって来ているから、それで大概借金の方は片着くつもりだからといって、父親が胴巻から金を出したとき、お島は空怳そらとぼけた顔をして言った。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「お濠ばたの石置場で、このあいだまで、茶汲女ちゃくみおんなをしていた娘を、おのれは、何処へ連れて行った。——いいや、空惚呆そらとぼけてもだめだ。なんじが隠したに相違ない」
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)