“そらだき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
空焚33.3%
空燻33.3%
空炷16.7%
空薫16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
めづらしや、人間のを引いて、にほひはげしき空焚そらだきくんじたる
留守はただいそ吹く風に藻屑もくずにおいの、たすきかけたるかいなに染むが、浜百合のかおりより、空燻そらだきより、女房には一際ひときわゆかしく、小児こどもを抱いたり、頬摺ほおずりしたり、子守唄うとうたり、つづれさしたり、はりものしたり
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
空炷そらだきの匂ひをとめて、うつつなく
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
中は真っ暗で、たった今人の足音がしたように思えたのに、その辺には誰もいるらしくもなく、たゞおびたゞしい空薫そらだきの香が局のうちに一杯に満ちていた。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)