“空薫”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そらだ50.0%
そらだき50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
心憎いほどの空薫そらだきをさせたり、姫君の座をつくろったりする源氏は、親でなく、よこしまな恋を持つ男であって、しかも玉鬘たまかずらの心にとっては同情される点のある人であった。
源氏物語:25 蛍 (新字新仮名) / 紫式部(著)
中は真っ暗で、たった今人の足音がしたように思えたのに、その辺には誰もいるらしくもなく、たゞおびたゞしい空薫そらだきの香が局のうちに一杯に満ちていた。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)