“せきいん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
石印80.0%
積陰20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
銅印どういんが一つ、石印せきいんふたつ、ペン皿に代へた竹の茶箕ちやき、その中の万年筆、それからぎよく文鎮ぶんちんを置いた一綴ひとつづりの原稿用紙——机の上にはこのほか老眼鏡らうがんきやうが載せてある事も珍しくない。
東京小品 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
なかば古玩たるにもせよ。)唯近人の作品中、「越哉ゑつさい」及び「鳳鳴岐山ほうめいきざん」と刻せる浜村蔵六はまむらざうろく石印せきいんのみはいささか他に示すに足る古玩たるに近からん。わがの古玩に乏しきは正にかみしるせるが如し。
わが家の古玩 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
文「馬鹿云え、くだあめじゃアあるまいし、これは天地積陰せきいん温かなる時は雨ふり寒なる時は雪と成る、陰陽こって雪となるものだわ、それに草木の花は五片ごひら雪の花は六片むひらだからむつの花というわさ」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)