“せうたく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
沼澤50.0%
沼沢50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
われはヱネチアの既に甚だ近きを覺えしに、今傍人かたへびとに問へば猶一里ありと答ふ。而して此一里の間は、皆瀦留ちよりうせる沼澤せうたくの水のみ。處々には泥土の島嶼たうしよさまをなして頭をあらはせるあり。
譬へば廣き沼澤せうたくの地に白楊の生え出でゝ
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
谷のあなたにそばだてるはアプルツチイの山にて、沼澤せうたくを限り、この邊の景に、物凄き色を添ふ。あはれ此山のかたちよ。この故址こし斷礎の間より望むばかり、人を動すことは、またあらぬなるべし。
広く世界各国の都市と其の河流かりう及び江湾の審美的関係より、さらに進んで運河沼沢せうたく噴水橋梁けうりやうとう細節さいせつわたつてこれを説き、なほ其のらざる処をおぎなはんが為めに水流に映ずる市街燈火の美を論じてゐる。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
沼沢せうたくのわかれわかれに白くして清し東の蒙古の月夜