“細節”の読み方と例文
読み方割合
さいせつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
単に装飾の細節さいせつにおいて相違する点をもつぶさに書き分けていまだ霊廟を見ない人に向って誇り顔にこれを紹介したことであろう。
霊廟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
しかし枳園は平生細節さいせつかかわらぬ人なので、諸方面に対して、世にいう不義理が重なっていた。中にも一、二件の筆紙にのぼすべからざるものもある。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
更に進んで運河沼沢しょうたく噴水橋梁きょうりょう等の細節さいせつにわたってこれを説き、なおその足らざる処を補わんがために水流に映ずる市街燈火の美を論じている。