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すいしゃごや
燕作がかえってくるのを
待伏せる計略か、蛾次郎はギョロッとすごい目をして
水車小屋の裏へかくれこんだ。
そのロバは、長い年月のあいだ、しんぼう強く、
背中にふくろをしょっては、
水車小屋まではこんでいました。
歌ってしまうと、
鳥はまた
飛んで
行きました。
右の
趾には
鎖を
持ち、
左の
爪に
靴を
持って、
水車小舎の
方へ
飛んで
行きました。
鳥は
水車小舎の
前にある
菩提樹の
上へ
棲って、
歌い
出しました。