“じょびら”の漢字の書き方と例文
語句割合
序開100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
探偵物語の創作はこれが序開じょびらきであるので、自分ながら覚束おぼつかない手探りの形でしたが、どうやら人気にかなったというので、更に森君から続篇をかけと註文され
半七捕物帳の思い出 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
南無三宝なむさんぼう、此の柱へ血が垂れるのが序開じょびらきかと、その十字の里程標の白骨はっこつのやうなのを見て居るうちに、よっかゝつて居た停車場ステエションちた柱が、風もないに、身体からだおしで動くから
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
で、第一日の夜、市勝が俯向うつむいて手紙を書いてゐると、鼻のさき障子しょうじが自然にすうと明いた。これ序開じょびらきとして種々いろいろの不思議がある。段々だんだん詮議すると、これは此家このやに年古く住むいたち仕業しわざだと云ふ。
雨夜の怪談 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)