“じょうばん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
定番63.6%
城番9.1%
定盤9.1%
常磐9.1%
錠番9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「もし、定番じょうばんさん。わたしが引っ返して来るまで、この小僧を奥へほうり込んで置いてください。縛って置くにゃあ及ばねえが、逃がさねえように気をつけて……」
半七捕物帳:49 大阪屋花鳥 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
望月もちづきである。甲斐かい武田勝頼たけだかつよりが甘利四郎三郎しろさぶろう城番じょうばんめた遠江国榛原郡小山とおとうみのくにはいばらごおりこやまの城で、月見のえんもよおされている。
佐橋甚五郎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
師弟二人の男世帯、工房はその六畳で、漆を扱う小机ほどな定盤じょうばんと、蒔絵筆さえあれば足る至極ちんまりした仕事である。
さて、東には海を見晴らし、西には常磐じょうばんの連山。海は遠く、山は近く、低い雲にされ気味な、その日の、その時刻。
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
錠番じょうばんの者もついて、やがてひとりの女性がここへ呼ばれて来た。——というよりも監視附でらっして来たというほうが実際に近い。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)