“じゅかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
樹幹40.0%
樹間20.0%
儒冠20.0%
儒官20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
樹幹じゅかんとこけのはえた岩石とのあいだを、人間と動物が、ひとつの集団が、荒れ狂った群衆が、ころがりながら、うずをまきながら、どっとなだれ落ちてきて、その山腹を肉体とほのおと狂乱と
それが、ふたりのからだとともに、ザーッとふかい樹間じゅかんくうをおちていった。あッというまさえなく、すべては一しゅんのまに、思いきッた解決かいけつをとげた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御岳ののぼり口には、いくつもの小屋やうまや湯呑所ゆのみじょなどがっていた。いま山は紅葉もみじのまっさかりで、山腹さんぷく山上さんじょう、ところどころに鯨幕くじらまくやむらさきだんだらぞめ陣幕じんまくが、樹間じゅかんにひらめいて見える。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宮殿の中へ忍びこんだ罪ばかりでものがれることができないですが、あなたは儒冠じゅかんの書生さんで、おとなしい方だから、そればかりなら、どうにかしてお助けすることができたのですが、わざわざこんないたずらを
西湖主 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
この青年たちは皆、旗本の子弟とか、儒官じゅかんの子息とか、それぞれ然るべき家の子であった。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)