“しゅろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
棕櫚62.9%
棕梠28.9%
椶櫚6.2%
手炉2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
茶の間の方には、茶室めいた造りの小室(こま)さえ附いていた。庭には枝ぶりのよい梅や棕櫚(しゅろ)などがあった。小さい燈籠(とうろう)も据えてあった。
黴 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
彼女は、弾(はじ)かれたようにベンチから飛び上がった。とたんに、棕梠(しゅろ)の葉が手をたたくように揺れて、あたりの闇が、笑い声に騒いだ。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夜中にふと眼がさめると台所の土間(どま)の井戸端で虫の声が恐ろしく高く響いているが、傍には母も父も居ない。戸の外で椶櫚(しゅろ)の葉がかさかさと鳴っている。
追憶の冬夜 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
一、空想によりて俳句を得んとするには、兀坐(ごつざ)瞑目(めいもく)して天上の理想界を画(えが)き出すも可なり。机頭(きとう)手炉(しゅろ)を擁(よう)して過去の実験を想ひ起すも可なり。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)