“したやく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
下役78.3%
下吏8.7%
下谷区8.7%
下僚4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
思ひり又も泪にくれをり丑刻やつかね鐵棒かなぼうの音と諸共に松本理左衞門は下役したやく二人下男五六人召連自分じぶん獄屋ごくやに來り鍵番かぎばんに戸口を明けさせ九助を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
第一役離れの心配がなくなるから下吏したやくのあいだには大いに受けがよかったもの、今度こそは俺の番だろう——なんかとめいめいが内心ひそかに申し上ぐべき事柄などをえらそうに考えたりしていると
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
宿は下谷区したやく初音町はつねちょうの知人の家に泊っていたという。
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
権兵衛の伴れている下僚したやく武市総之丞たけちそうのじょうと云う男であった。総之丞は簣の一群ひとむれをやりすごしておいて、いみありそうに権兵衛を見た。
海神に祈る (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
外はまだ微暗うすぐらかったが、さすがに大気は冷えていた。権兵衛は二匹の馬に手荷物を積み、二三の下僚したやくれていた。下僚の中には総之丞もいた。
海神に祈る (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)