“しごきおび”の漢字の書き方と例文
語句割合
扱帯100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
扱帯しごきおびがずるずると曳摺ひきずっていたり、羽織がふうわりひさしへかかっておりますな、下駄、蝙蝠傘こうもりがさ提灯ちょうちんまさしく手前方の前なんぞは、何がどう間違ったものでござりますか
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
空蝉うつせみの身をかえてける、寝着ねまき衣紋えもん緩やかに、水色縮緬の扱帯しごきおび、座蒲団に褄浅う、火鉢は手許に引寄せたが、寝際に炭もがなければ、じょうになって寒そうな、銀の湯沸ゆわかしの五徳を外れて
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
殺さぬまでに現責うつつぜめに苦しめ呪うがゆえ、生命いのちを縮めては相成らぬで、毎夜少年の気着かぬ間に、振袖に扱帯しごきおびした、つらいぬの、召使に持たせて、われら秘蔵の濃緑こみどりの酒を、瑠璃色るりいろ瑪瑙めのうつぼから
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)