“しきさい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
色彩89.7%
飾西6.9%
色采3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
代助は立ちながら、画巻物ゑまきもの展開てんかいした様な、横長よこなが色彩しきさいを眺めてゐたが、どう云ふものか、此前このまへて見た時よりは、いたく見劣りがする。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
官兵衛が顔を解いて、うなずき笑いをして見た時である。——夜となっても、まだ登城を伝えて来た。播磨飾西しきさい置塩おきしおの城主赤松次郎則房のりふさが、同苗どうみょう弥三郎広英ひろひでを伴って——という取次であった。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こと/″\く飛び離れて強烈な色采しきさいを有してゐるものばかりである。要吉は犬の耳を塩漬しほつけにしてゐる女の夢を見たと書いてある。
『煤煙』の序 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)