“さりなが”の漢字の書き方と例文
語句割合
然乍100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いふおれには少しもわからぬ繰言くりごと然乍さりながら弟十兵衞の女房お安も拙者の方へ來て居たが思出せば七年あと不※ふと家出いへでして歸らぬゆゑ如何なしたる事ならんと思ひ出た日を命日めいにちに佛事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
忘れはせぬ然乍さりながら娘も覺悟の上なれば兎も角もいづれへ成とて好方よきかたへ奉公させて下されと只管ひたすらたのめば長庵は然ば是非なし明日あしたにも吉原の病家へ見舞みまひがてらゆく程によき口を尋ね見ん先今晩こんばんやすまれよと兩人を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
つれ欠落かけおちなせしかば私にあうてははづかしく夫ゆゑ參らぬと見えたり然乍さりながら是必ず他人に語り給ふなと言はれて傳吉吃驚びつくりなし其方がはなせしは我が叔母にて有けるや餘所よそのことぞと聞てさへにくしと思ふに其の人は我が叔母女房にて有けるかと驚入おどろきいるぞ道理なりおせん又申樣然らば此度の儀も叔母御は必ず村長の憑司殿とわけあらん依てお前を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)