“さとみとん”の漢字の書き方と例文
語句割合
里見弴100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
里見弴さとみとんさんが、まだ本家ほんけ有島ありしまさんになすつた、お知己ちかづきはじめころであつた。なにかの次手ついでに、此話このはなしをすると、にはいけにはいくらでもいてる。……そんなにきなら、ふんづかまへてげませう。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ちかごろの里見弴さとみとんの顔をもう少しばかりしけさせて苦痛と頽廃たいはいの薬味を加えればいいかもしれない。彫の深い、眼のぎろりとした、とにかくただものでない顔なんだ。……君も東京の落人か、ふん。
陽気な客 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
里見弴さとみとん君などは皮造りの刺身さしみにしたらば、きつと、うまいのに違ひない。菊池きくち君も、あの鼻などを椎茸しひたけ一緒いつしよてくへば、あぶらぎつてゐて、うまいだらう。
食物として (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)