“さだむね”の漢字の書き方と例文
語句割合
貞宗100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
少しわれがに云い聞かせるが、おれは何にも知らねえが、これは父様とっさまが御先祖さまから譲られた品だから、貧乏してもこればかりは放せねえ、貞宗さだむねとか何とかいう脇差だって、大切でえじにしていたから
致すべしと言れてお花も成程なるほどと思ひしが友次郎の言葉にしたがひければ忠八も安堵あんどして先喜内が紀念かたみつかはしたる貞宗さだむねの短刀と金二百兩并びに佐太夫がおはなへとておくりたる金二百兩を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
お花は心得たりと貞宗さだむね短刀たんたうを以て切結きりむすぶに女なれども喜内の妹ゆゑかねて手におぼえも有其上兄のかたきと思ひ一心こめ切立きりたてれば吾助もあなどがたくや思ひけん爰を專途せんどと戰ふ程に友次郎も忠八も手にあせ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)