“さかまき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
逆巻50.0%
酒巻50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
岸のむか逆巻さかまき村にいたる所にはしあり、猿飛橋さるとびばしといふ橋のさまを見るに、よしや猿にてもつばさあらざればとぶべくもあらず、両岸りやうがん絶壁ぜつへきにて屏風びやうぶをたてたるがごとくなれども
そもそもこの登竜は越中越後えっちゅうえちごの海中に多く見受けられるものにして、夏日に最もしばしばこの事あり、一群の黒雲虚空こくうより下り来れば海水それに吸われるが如く応じて逆巻さかまきのぼり黒雲潮水一柱になり
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
 ●清水川原しみづかはら村(人家二軒あり、しかれども村の名によぶ) ●三倉みくら村(人家三軒) ●なかたひら村(二軒) ●大赤沢おほあかさは村(九軒) ●天酒あまさけ村(二軒) ▲小赤沢こあかさは村(二十八軒) ▲上の原(十三軒) ▲和山わやま(五軒) 西にある村 ●下結東しもけつとう村 ●逆巻さかまき村(四軒) ●上結東かみけつとう村(二十九軒) ●前倉まへくら村(九軒) ▲大秋山村(人家八軒ありて此地根元の村にて相伝の武器など持しものもありしが、天明卯年の凶年にしろなしてかてにかえ、猶たらずして一村のこらず餓死して今は ...
さうしたら、酒巻さかまきさんが負けずにかう云つたわ。——「笛子さんが君の妹だつたら、僕がお嫁さんに貰つてやる」つて……。
桔梗の別れ (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
遠くの方から二人を見付けて、揉み合う盛装の男女の間を摺り抜けるように近づいたのは、讃之助と同年配の美しい髭のある男、貴美子夫人の兄で、酒巻さかまき四郎というドクトルです。
葬送行進曲 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)