-
トップ
>
-
ごぢやうはふ
思ひ
込斯の
始末に及びし事御
詫は程なく
黄泉にて申上てと
伏拜み夫より一
散に南の町奉行所へ
駈込私しは主殺しの
大罪人御定法の御
仕置願奉つると申たてければ役人共は一時
發狂人と思ひしが
容易ならざる
訴へなれば
直に一通り
調べ有て
繩を
能承まはれ今其方が申儀は
實父富右衞門には
孝行の樣成れ共養母へ
對し
實母へ對しても孝行には非ずして却て
不孝と云者なり
其方が名代に立と言たりとて親富右衞門がオイ
夫と承知もすまじ殊に天下の
御定法として然樣に自由なることは出來るものに非ず
強て是を